今日ツイッターで、作詞家の松井五郎氏が、中江有里さんの歌う「永い一日」のYouTube動画をあげていた。
あ、なんかASKAっぽいメロディーだな、と思って、ASKAさんが作曲したのかな、と思って調べてみると、あれ?Chage兄が作曲してる・・・。しかもシングルで発売されてるのに、持ってないし知らない!
これはファンとしてはまずいと思い(笑)何かのDVDに収録されてないか調べたら、
「Chageの茶会2012」に収録されていることがわかった。
我が家のチャゲアスコーナーを探してみたらあったあった。(当然か(笑))
しかし、なんと封があいていないではないか!
な、な、なんてことだ(笑)
早速封を開けてプレイヤーで再生してみた。
ブックレットを見ると、なんだか散文詩のようなものと歌の歌詞が交互に書かれている。
しかも最初は明治四十四年と書いてある。
プロローグには、「その日記は引き出しの奥にありました」と書かれているので、誰かの日記をもとに、このライブ自体が構成されているのだろうと理解した。
おなじみの曲や、古すぎてあまり覚えていない曲、作詞:松井五郎、作曲:西川進の「3月のタンポポ」は恥ずかしながら知らなかった。
なるほど、日記に合わせて、その心情や場面にふさわしい曲がChage兄によって歌われていくのだな、と。
そんな中、突然語り手の女性の口調というか、テンポが変わった。
そして流れてきた歌が「ベンチ」。
CHAGE&ASKAのアルバム『Code Name.1Brother Sun』に収録されている曲だ。
CDで何度も聞いていたし、ライブでも何度か聞いたのでよく知っている。
だが、この歌を聞いて号泣したのは初めてだ。
このライブの構成がそうさせたのか、このライブでのアレンジがそうさせたのか、私の重ねてきた経験と年齢がそうさせたのかは分からないが、歌の中のおばあちゃんの気持ちになったのか、号泣してしまったのだ。
そして畳みかけるような日記の語り。
筆者の年老いていく様子が手に取るようにわかる。
ようやく聞きたかった「永い一日」。
涙を流している私の心は、とても感じやすくなっていて、「永い一日」の歌詞も心にすっと入ってくる。そしてまた涙を誘う。
年老いた時に、聞きたい、歌いたいと思える曲だ。
アラフォーの私でさえ、この歌詞がこんなに心に響くのだから、年老いてから聞いたらどうなってしまうのだろうか。
作詞は松井氏だが、作曲はChage兄である。
最初に聞いた時に、ASKAのようなメロディーだと感じたものが、Chage兄が作っていたなんて、なんだかとても嬉しかった。
そして最後に、「Here&There」が歌われた。
最近Chage曲で、もしかしてこれって、ASKAとのふたりのことを歌ってるのかな、と思うと決まって松井氏の作詞なのである。
ASKAがいつか言っていた。
「Chageの本音を聞いたことがない」と。
言われてみれば、ASKAがChageとのことを歌った曲はいくつも存在するが、ChageがASKAのことを歌った曲って・・・私の勉強不足、知識不足かもしれないが、ほぼないような気がする。あったとしても、松井氏の作詞がほとんど。
松井氏は、本音を言えないChage兄のことをよく理解していて、Chage兄の気持ちを代弁してくれているのではないかと思ってしまった。
しかし、このライブの最後をこの曲で締めくくっているということは、この曲はチャゲアスのことではなく、男女のことを歌っているのかもしれない。
そして最後にエピローグでChage兄が語る。
「もういいんだよ。
ゆっくりと休んでいいんだよ。」
ここでまた私は号泣。
こんな素敵なライブだったなんて、行きたかったなと後悔したが、行かなかったのには行けない理由があったから。
それに、見に行っていたら私は今と同じように泣いていただろうか?
色々経験した今だからこそ、こんなにも心に響くライブとして見れたような気もする。
ライブ?ライブでありながら、小説のような、舞台のような、私にとっては新しい形のエンターテイメントとなった。
やっぱり最高だ!
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