ASKA「僕のwonderful world」を聞いた私の感想

CHAGE&ASKA

2020年9月25日0:00に配信されたASKAの新曲「僕のwonderful world」。
ASKAさん本人が、オフィシャルサイト「Fellows」のブログで、9月に3週連続で新曲を配信すると明言していたことが、その通り実行された形となった。
その最後の第3弾となる「僕のwonderful world」。まずこのタイトルから、今の自分の状況をwonderful worldと言える彼の自信が伺える。
彼の作る曲は、初めて聞いた時と、何度か聞いた時と、だいぶ時間がたった後とで、聞いた印象がどんどん変わっていくというか、味が出てくるというか、深みが出てくることがよくあるので、十年後の自分が同じ感想を持つかどうかは分からないが、「今」の私が聞いた率直な感想をここに述べていきたいと思う。

 

 



 

シンプルなコード進行

まず最初に感じたのが、聞きながら、彼なら次はこういくんじゃないか、と次のコードを想像しながらよく聞くのだが、今回はその予想をことごとく裏切っていくことだ。aikoさんのコード進行なんかは予想がつかないのが特徴でもあるが、そういうのとは逆なのである。要は、難しいコードを使わない、シンプルコードのコード進行で終始進んでいくのだ。
私は、ASKAさんにしてはめずらしいな、と思ってしまったが、彼が何の考えもなしに偶然こういうコード進行になったとは考えにくい。おそらくすべて計算の上であろう。
あえて、単純なコード進行にすることによって、平穏で心の中もとてもフラットな日常を表現しているのではないかと思う。

映画のエンディングのようなイントロ

ほんとに個人的な感想だが、イントロが、色んな物語があっての最後のエンディング曲のような、紆余曲折があって乗り越えた先の落ち着きを表しているかのように感じたので、このイントロから始まる彼のwonderful worldも、彼のこれまでの激動の人生を送ってきたからこそある「今」なのだということを、効果的に示しているような気がした。
ちなみに編曲は澤近泰輔大先生ということなので、このステキなイントロもきっと澤近大先生が作ったのだろう。さすが「PRIDE」のイントロを作っただけありますな。ほんとに素晴らしい。

夢と現実との対比

冒頭の歌詞は、「傾いた船が沈んでゆく 叫び合う声に 僕は祈った」という夢の中の出来事で綴られている。
とても恐ろしい夢だ。しかしそんな夢から目覚めた今の現実との対比によって、今という現実、つまりは部屋のソファでコーヒー片手にテレビを見ているこの空間、時間がいかにすばらしい世界であるかということがより際立っていくのではないかと思う。

ASKAさん本人が、『世界が「苦境」に立たされています。そんな時だからこそ、温もりのある歌を作りたかった。』と公式ブログで述べている。

世の中はコロナとか異常気象とか様々なことで大変なことになっているけれど、大変なことばかりじゃない、普段の何気ない日常でも、wonderful worldはきっと誰にでもあるはずと、教えてくれている気もする。

腕にリボンをかけたような光とは

歌詞の中のメインといえる部分に、
「僕の腕にリボンをかけたような光を見てた」というのがある。
普通に受け取れば、物理的に彼の腕の部分がリボンのように見える光が差し込んでいるのだろう。
ここはさすが詩人である。こんな表現、なかなか思いつくものではない。
ただこの光には他の意味も含まれているように私は感じる。
「リボンをかけたような」という表現から、彼を特別な存在に仕立ててくれている、とも考えられ、穏やかな朝の光によって、頑張っている自分を認められたような、やはり自分は選ばれた人間で特別な存在なんだと光が教えてくれている、という風にも私には感じられた。
だって実際彼は特別な存在なのだから。
そして彼はそこに、将来の明るい光を見たのかもしれない。

まとめ

ASKAさん本人がルイ・アームストロングの「What a Wonderful World」のような歌を作りたかった、と述べているように、ASKAさんにとってのwonderful world、景色が目に浮かぶほど、この曲で十分に感じることができた。
難しい言葉や表現もないので、耳にすっと入ってくるし、こちらも同じ場所にいるような、とても穏やかな気持ちになるやわらかな歌だ。
5年後、10年後と聞き続けた時、またどういう風に感じるか、とても楽しみだ。

 

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